転勤者が多いのですが“大阪は初めてです。“という挨拶が飛び交うようになりました。私もちょうど1年前、“旅行したこともない大阪に住むことになり、不安を抱えながら生活を始めたものです。
そもそも関東人は、私のように大阪に行ったことのない人が多いのです。同じ関西でも、京都だと修学旅行で1回は行ったことがある上、観光地としても人気が高いので、関東人で京都に行ったことのない人はそうはいないでしょう。
神戸も京都ほどではないにしろ、旅行したことのあるという人は結構います。
それに対して、大阪は私も含めて、全く行ったことがないか、せいぜい、日帰りで出張というレベルの人がほとんどなので、「大阪に転勤」=「旅行したこともない習慣も言葉も味覚も異なる見知らぬ街にいきなり住む」ということになり、“4月から大阪に行ってもらう“というと”エーー大阪!!“ということになるのです。
それに同じ「見知らぬ土地への転勤」でも大阪は関東人にとって特別な存在なのです。
東国原知事の登場で最近、知名度上昇中の宮崎県は、大阪以上に関東人からみて見知らぬ土地ですし、下手をするとどこにあるかよく判らない人がいたり、ひどい人だと東北地方の宮城県と混同するくらいの存在ですので、“4月から宮崎に行ってもらう”と言われれば、やはり“エー宮崎”となるでしょう。
でも同じ、「エー」でも大阪と宮崎では、ニュアンスが全く違うのです。
同じ見知らぬ土地でも、宮崎県にはイメージすらほとんど浮かばないのに関東人に“大阪というと思い浮かべることは”と聞くと。“お笑い、たこ焼、阪神、おばちゃん“といくらでも答えが返ってくるでしょう。
大阪に関する情報は、TVや新聞で頻繁に目にしている上、関東で身近に必ず1人か2人はいる大阪出身の人物にバリバリの大阪弁で聞かされているため、多くの関東人は、“大阪に一度も行ったことはないのに強烈なイメージを抱いているのです。“
その強烈なイメージが、肯定的なものばかりなら良いのですが、中には“皆大声でしゃべるのでうるさいんじゃないか”、“犯罪が多い”、“電車を待つ時ちゃんと並ばない”等否定的なイメージを持つ関東人は多いのです。
だから、他の地域に転勤に比べ“大阪へ転勤を命ずる”と言われると“エー”と言う声が一段高くなるのです。
私もその一人でしたが、実際に1年住んでみてだいぶ、大阪に対するイメージは変わりました。今では、少なくとも私の住む大阪北部では“大阪弁もキツクないし、人が多すぎる東京より静かなところも多いし、電車の乗り降りもさほど東京と変わらない(ただ左側通行が徹底されていないことには閉口しますが)“と思っています。
いくら“大阪の経済的地位の低下”と言われても、今後も“転勤族の日本有数の拠点”であることにはかわりはないでしょう、この点では京都も神戸も大阪にはかないません。“大阪への転勤をきっかけに、大阪が好きになった“という人を増やせれば、それが何年か後に観光ニーズに転換され、大阪にとってもプラスになるはずです。
私はそば派ですが大阪のうどんは当たり外れが少なく、美味しい店が多いですね。残念ながら、そばは、大阪ではうどんに比べマイナーのようですね。
また、ラーメン屋は東京に比べ極端に少ないうえ、なぜか味も今ひとつという感じの店が多いです。
もう少しシャキっとできないものかと・・関西の方がしっかりしてます。(座ることに執念があるのかも)
大阪の鉄道はは乗車口と降車口をはっきり分けていることが多いうえ、混雑率も東京よりは低いので、座れる確率が東京より高いということで並び方が違うのでは・・・・
東京だと列の後半だとほぼ座れないので、シャキっとしてない乗客が多いんじゃないでしょうか。
コレは大阪の人間がよく言うことではあるのですが、マスコミは東京に本拠を置くところが多く、東京がマイナスイメージになるような情報をシャットアウトする傾向があります。例えば、東京がHIV罹患者数第一位なんてナカナカ出てこないでしょう?(苦笑)
実は、犯罪も東京の方がはるかに多いのです(人口が多いんですから当然ですが)。でも、東京での犯罪は大阪での犯罪ほど取り上げられないんですねぇ…。それが良いことなのかどうか、非常に疑問だとは思いますが…。
かくして、東京の皆様の大阪へのイメージは悪くなる一方なのでしたー(笑)。
東京も”治安が悪くなった”というのは、共通認識としてあります。大阪の場合、犯罪に関してよく伝えられるのは”ひったくりが多い”ということ。
大阪に関する情報は、”お笑い・安売り・犯罪が多い”と言う認識・イメージが根底にあって、そのイメージにあったニュースや話題が東京のTVや新聞で取り上げられやすい傾向はあると思います。
大阪を好きな人を増やすことはもはや不可能に近い
関東が近畿から日本文化を纂奪するにはメディアは不可欠な武器だから絶対手放さないことは明白。